引越し時のインターネット光回線の継続手続きと解約でお得に手続きする方法

更新日: 2024年1月29日

引越し後もインターネットを継続利用している

この記事で解決すること
  • 光回線の引越しは「光コラボ」と「単独」の手続きがある。
  • 引越し先のサービスエリアを確認し、外なら乗り換えも検討。
  • NTT東西のエリア変更は手続き・費用が変わる可能性あり。
  • 引越しのインターネット手続きは早めに開始するのが良い。

引越しの際、家財道具などの引越し手続きのほかに、インターネット回線の引越し手続きが必要です。
引っ越し先でも継続利用する場合、どのような手続きが必要で、いくら費用が必要かもわからないですよね。
なかなかホームページを確認してもわかりにくいものです。

ただ、乗り換え手続きなどと比べると、移転手続きは簡単にできます。

この記事では、インターネットの引っ越し手続きをする際の方法を紹介します。
また引越し先が提供エリア外の場合や、移転費用が高くなってしまう場合は、インターネットを乗り換えることも一つの方法です。

ぜひ参考にして、面倒な引越し作業を片付けましょう。

光コラボレーションと単独型の違い

それでは具体的な移転継続手続きの方法についてみていきましょう。

インターネット光回線には、大きく分けて、「光コラボレーション系」と「単独系」に分かれます。
引っ越し手続きは、光コラボ系か、単独系かで少し異なってきます。

以前のインターネット光回線は、NTT東日本/西日本が提供する「フレッツ光」がメインでした。
しかし2015年2月から、このフレッツ光の回線を共用して、個々の事業者も光回線サービスを提供できるようになりました。
このフレッツ光の光回線を共用している回線が、「光コラボレーション」と呼ばれるものになります。

それぞれ次のような特徴があります。

光コラボレーション
メインのフレッツ光のほか、ドコモ光やSoftbank光などが一例です。
また光回線テレビなど、各社独自のオプションサービスを付与できるようになりました。
反対に言えば、回線を共用しているので、このオプションサービスで他社の光回線系事業者と差別化を図っています。
単独系
フレッツ光の回線を共用せず、事業者が単独でインフラを構築し、サービスを提供しています。
auひかりやNURO光などが一例です。
回線を独自に引いているので、通信速度でも差別化ができます。
NURO光は下りの回線速度が2Gbpsで「世界最速インターネット」とうたっています。
ただ、光コラボ系と異なり、ゼロからインフラを構築しているので、提供エリアはまだ都市部に限られています。

引越し時の継続手続きは、光コラボ系とその他で異なってきます。
次項以降でそれぞれの場合の手続き方法を紹介します。

フレッツ光や、ドコモ光、ソフトバンク光などのコラボ光系回線の場合

フレッツ光や、光コラボレーション系のインターネット回線は、基本的にNTTの移転手続きに順じています。
大きな特徴は、引っ越し先がNTT東日本/西日本のどちらの区分かで、手続きが変わってしまう点です。

NTTはNTT東日本とNTT西日本が実質別会社となっています。
このため、引っ越し先が東日本/西日本のエリア内か、もしくはエリアを隔てる引越しになるかで、手続きや費用が変わってしまいます。

NTT東日本/西日本の区分は以下の通りに分かれています。

  • NTT東日本…新潟県、長野県、山梨県、神奈川県以東
  • NTT西日本…富山県、岐阜県、静岡県以西

※長野県の一部など、一部行政区域と異なる場合があります。

西日本から東日本への引っ越しなど、区分を越える移転の場合、手続き上は一度解約したうえで新規契約する形となります。

エリアをまたぐ移転の場合、費用が高くなってしまいます。

引っ越し先がサービス利用可能か調べる

引っ越し手続きのために、まずは引越し先が提供エリア内か確認しましょう。
ドコモ光も、SoftBank光も、フレッツ光の回線を共用しています。
そのため、フレッツ光の提供エリアを確認すれば、引っ越し先でサービスを利用可能かどうか確認できます。

引っ越し先が、提供エリア内かどうかは以下のサイトで確認ができます。

サービス提供エリア確認・お申し込み | フレッツ光公式 | NTT西日本

フレッツ光(光回線) 提供エリアのご確認|フレッツ公式|NTT東日本

提供エリア内であれば、移転継続手続きが可能です。
提供エリア外の場合は、仕方がありませんが、乗り換え手続きをしましょう。

東日本/西日本の同一エリア内での引越しの場合

東日本⇒東日本、西日本⇒西日本への引っ越しの場合、面倒な手続きは少ないです。
費用も比較的安く済ませることができます。

移転継続手続きはそれぞれ下記のサイトや電話番号に問い合わせることで可能です。

NTT東日本
引越し先のインターネットは≪フレッツ光≫|フレッツ光公式|NTT東日本 | NTT東日本 | フレッツ光
NTT西日本
お引越し時のインターネット回線のお手続き|NTT西日本公式|フレッツ光
ドコモ光
インフォメーションセンター:0120-800-000
最寄りのドコモショップ窓口
ソフトバンク光
SoftBank 光 引っ越しのお手続き | インターネット | ソフトバンク
最寄りのSoftbankショップ

必要な費用は以下の通りです。

手数料 工事費用
戸建て マンション
フレッツ光 9,000円 7,500円
ドコモ光 2,000円 9,000円 7,500円
ソフトバンク光 24,000円 24,000円

ソフトバンク光では、2018年1月10日から、移転費用ゼロ円のキャンペーンを行っています。
以下の条件を満たした場合、戸建て、マンション共に24,000円の移転工事費用が実質無料となります。

  • SoftBank 光の引っ越し手続きをすること
  • 引っ越し手続き日から引っ越し先の工事完了日が90日以内であること
  • 引っ越し先の住所が決まっており、住所変更をともなった引っ越しであること

上記の通り、移転手続きは0円~約1万円でできます。

東日本/西日本のエリアをまたぐ引越しの場合

東日本⇒西日本、西日本⇒東日本など、エリアをまたぐ引越しの場合、手続きが少し面倒です。
また費用も、エリア内の時と比べて高くなってしまいます。

フレッツ光
一度解約手続きが必要になってしまいます。
そのうえで、再度引越し先でフレッツ光の新規契約の申し込みをする必要があります。
ドコモ光
ドコモ光の場合、解約する必要はありませんが、移転費用が2倍ほど上がってしまいます。
ソフトバンク
ソフトバンク光の場合、解約する必要はありません。
ただし、手数料として追加で3,000円が必要になります。
上記の工事費無料キャンペーンは利用できるので、実質移転費用は3,000円で済みます。

上記の工事費用をまとめた表が以下のものになります。

手数料 工事費用 解約金
戸建て マンション 戸建て マンション
フレッツ光 18,000円 15,000円 9,500円 1,500円
ドコモ光 2,000円 18,000円 15,000円
ソフトバンク光 3,000円 24,000円 24,000円

このように、東日本/西日本のエリアをまたぐ引越しの場合、費用がかなりかかってしまいます。

費用を抑えたい人は、解約して乗り換えを検討しても良いでしょう。
乗り換えについては、またのちほど紹介します。

auひかりやNURO光など単独系の光回線の場合

auひかりやNURO光の引越しの場合、少し手間がかかります。
NURO光は原則移転手続きができず、一度解約したうえで、再度新規契約の手続きが必要になります。
auひかりも、移転手続きを受け付けていますが、費用面では一度解約したうえで、再度契約する流れとなります。

それぞれの手続きや費用について次項で紹介します。

auひかりの場合

auひかりでも引越し先が提供エリア内か確認しなければいけません。
エリアの確認は下記サイト内で行うことができます。

提供エリア検索 | インターネット回線 | KDDI株式会社

auひかりの移転手続きは、契約中のプロバイダによって異なります。
契約中のプロバイダを確認し、手続きをしてください。
au one net…auひかり | お引越し(住所変更)手続きのご案内 | au
au one net以外…「auひかりサポート | インターネット回線・電話をご利用の方:サポート | au」で利用中のプロバイダを選択し、手続きしてください。

移転には以下の費用が必要になります。

手数料 工事費 工事費の残債
戸建て 800円 37,500円 0~37,500円
マンション 800円 30,000円 0~30,000円

auひかりは、工事費用のキャッシュバックを毎月の利用料の割引という形で行っています。
マンションでは2年、戸建ての場合は5年継続契約すると、実質工事費無料となります。

auひかりの引越し費用については、「auひかりの引っ越し!継続手続きと工事費用を安くする方法」で詳しく解説しています。
参考にしてください。

工事費の残債とは

表中の工事費の残債とは、キャッシュバックを受け取るはずだった残りの金額のことを意味します。

移転時点で一度解約となるので、工事費の残債を支払う義務が生じます。
ただ移転の場合は、支払った分、移転先の初月に支払った残債分がキャッシュバックされるので、実質工事費無料となります。

例えば、マンションの場合で、1年で移転することになってしまった場合を想定します。
マンションの場合、毎月1,250円が割引され、2年で30,000円分がキャッシュバックされます。
ですが1年での移転の場合、1,250円×12か月=15,000円分の工事が残っています。 この場合、移転時点で残りの15,000円を支払う義務があります。
ただ、解約の場合は支払う必要がありますが、移転の場合は、移転後初月に、支払った15,000円分が戻ってきます。
引越し前の住居の工事費は全額キャッシュバックされるしくみです。

同時に新居での工事費キャッシュバックも開始され、マンションで2年、戸建てで5年契約を継続させれば、工事費分がキャッシュバックされる仕組みとなります。

工事費の残債は、移転の場合は一度支払う必要がありますが、また戻ってくるお金です。
解約の時だけ必要になります。

NURO光を移転継続する場合

NURO光の場合、基本的に移転手続きを受け付けていません。
一度解約したうえで、引っ越し先で再度新規契約する流れとなります。

ただ移転の場合、違約金や工事費の残債等の費用はキャッシュバックされます。
NURO光も、フレッツと比べて提供エリアが少ないので確認が必要です。
下記サイトで提供エリアの確認と、新規申し込みが可能です。

NURO 光 のお申し込み | NURO 光

NURO光の解約と新規契約に必要な費用は以下の通りです。
戸建てもマンションも同額となっています。

費用 キャッシュバック
違約金 9,500円 有り
工事費 40,000円 有り
手数料 3,000円 有り
工事費残債 0~40,000円 有り

キャッシュバックを活用すると、移転費用は実質ゼロ円で済みます。

移転手続きはプロバイダの変更手続き忘れに注意

ここまで、各社の継続手続きについて紹介しました。
移転手続きにはプロバイダの移転手続きも必要です。

プロバイダの解約手続きを忘れてしまった場合、引越し後も前のプロバイダの料金を支払い続けることになってしまうので注意が必要です。
普段はプロバイダの存在を意識することが少ないため、忘れがちな作業なので、気を付けましょう。

回線事業者によっては、プロバイダとセットで移転手続きできる場合があります。
移転申し込み時にしっかりと確認し、手続き忘れがないようにしましょう。

解約して他社回線への乗り換えもおすすめ

引っ越し先が提供エリア外だった場合や、移転費用が思ったよりもかかってしまう場合などは、インターネット回線の乗り換えもお勧めです。

乗り換えによる、新規契約のキャッシュバックキャンペーンを利用でき、実質ゼロ円で移転できる場合があります。

乗り換えには、前契約の違約金や新規回線の開通工事費用などが必要になってしまいます。
ですが、新規契約のキャッシュバックを活用すれば、費用をかけずに移転ができます。
単純に移転手続きをするよりも安く移転ができるので、安く移転費用を抑えたい人にはお勧めの方法です。

乗り換えについては「インターネットの引越しをお得にする方法」で紹介しています。
参考にしてください。

Wimaxなど人気のモバイル回線に乗り換えもおすすめ

乗り換えるのであれば、光回線などの固定回線から、WiMaxなどのモバイル回線へ乗り換えることもお勧めです。

モバイル回線は、街中を飛ぶ電波を受信して、Wifi電波に変換し、通信機器をインターネットに接続する方法です。
ルーターを契約するだけで接続できるため、工事が不要で安く移転できるほか、月額の基本料金も固定回線よりも安く済むことが多いです。
工事が必要ないので、最短で申し込み翌日からインターネットを利用することも可能です。

引越しが頻繁にある人や、外出先でインターネットを利用したい人などは、引っ越しの機会にモバイル回線への乗り換えもお勧めです。

移転手続きはいつから行うのが良い?

移転の手続きは、引越しの1~2か月前から始めることをオススメします。

工事の手配まで1か月ほどかかってしまうことが多く、早めに手続きしなければ、引っ越し先でしばらくインターネットを使用できない期間ができてしまいます。
とくに2~4月の引越し繁忙期は、2か月以上かかってしまうこともあります。

引越しは作業が多く、インターネットの引越し作業は後回しになってしまいがちですが、忘れずに早めの準備をしておきましょう。
忘れてしまった場合は、申し込み翌日から利用できる上記のモバイル回線への乗り換えもお勧めです。

まとめ

ここまで、インターネットを移転手続きして契約を継続する方法を紹介しました。

注意点は以下の4つです。

  • コラボ光回線系の場合、引っ越し先がNTTのエリアをまたぐか確認する
  • 引越し先が提供エリア内かどうか確認する
  • エリア外の場合は乗り換えを検討する
  • 手続きは1~2か月前から始める

以上です。
ぜひ参考にして、面倒な手続きを済ませてください。

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